こんにちは!サワディーカ!
クルー(参加者)の中では”Lara”と呼ばれていました、高津麗です。
私は、CocoWAプロジェクト期間中のご飯事情と、私たちが行った日本食作りの体験についてお話します。
私たちは5日間、メーコックファンデーションという児童養護施設に宿泊して子どもたちと一緒に過ごしたのですが、その間、食事は施設代表のアヌラックさんが主に用意してくださいます。
もちろん30人以上の食事を1人で用意する訳にはいかないので、スタッフの方や施設で暮らす子供たちの中でも特に年上のお姉さんたちが一緒に準備してくれます。
この食事が毎回おいしいこと、おいしいこと。タイの学生も「Sクラス」と言っていたほど、現地の方お墨付きの本場のおいしいタイ料理がいただけます。
ただ今回は私たち17人の日本メンバーが参加しているということで、日本食も体験してもらいたいという思いから、1月1日 お正月の夜ご飯は日本の参加者の中からお料理チームの4人が中心になって日本食作りを行うことになりました。
私たちが用意したのは全部で4品。
1.炊き込みご飯
2.豚汁
3.手巻き寿司
…具材はおなじみのきゅうりやたまごのほか、タイ風焼き鳥とガーリックシュリンプを取り入れたアレンジレシピ!
4.白玉
…白玉粉の代わりにタイの米粉を使い、かぼちゃを混ぜることでカラフルに仕上げた白玉に挑戦!
これに加えて、日本から割りばしを持って行き、折り紙や水引でおはし袋を作ったり、折り鶴を飾ってみたりと、和の雰囲気を楽しめるデコレーションをタイの子供たちと一緒に用意しました。
実はこれら、9月にこのプログラムが始まってからほぼ初対面の参加者同士で計画を始めたので、当初は現地で日本の食材は手に入るのか、キッチンはどうなっているのかなどなど、わからないことばかりで結構苦戦しました。
それでも、タイに住んでいるメンバーやメーコックに行ったことがあるメンバーに色々と情報を教えてもらい、お料理チームのみんなでアイデアを出し合うことでなんとか準備。
当日も、日本人の参加者だけでなく、タイの学生やスタッフ、そしてメーコックファンデーションの皆さんが日本食作りに主体的に協力してくれました。
お肉の下準備をして、材料を切って、器を用意して…。
「炊飯器はどこ?」「エビはどうやって焼くの?」「白玉作ってくれる人〜!」そんな風にバタバタしながらも、和気あいあいとした雰囲気で一品ずつ出来上がっていきました。
つまみ食いする人や、ここで初めて薄焼き卵の作り方を覚えた日本人メンバーもいましたが。(笑)
ひたすら薄焼き卵を作ります。 子どもクルーたちも、白玉作りをお手伝い。
中には炊き込みご飯にうまく火が通らないというハプニングもありましたが、アヌラックさんが大きなお鍋でご飯を蒸し直してくださって、無事全ての料理約40人分を完成させることができました。
完成! 子供たちが喜んでご飯をよそっていきます!
そして、いよいよ実食!
周りから「アロイ!(おいしい!)」という声が聞こえてきて、用意した身としては感無量でした。
私たちが普段食べているものが遠く離れた地で暮らす子どもたちに受け入れてもらえたことも、時間をかけてたくさんの人の協力のもと完成したご飯がどんどん空になっていくことも、心から嬉しく感じました。
一つ興味深かったのが、日本の焼きのりが子供たちに大人気だったということ。すぐに一袋分がなくなってしまったので追加分を持って行くと、子どもたちの手が伸びる、伸びる。のりだけをパリパリ食べている子もいました。(笑)
楽しそうに食べている一人一人の顔を見ながら、とても幸せな時間を過ごすことができました。
そういえば、このCocoWAプロジェクトの旅の終盤にスタッフのゆかちん(島林由香)が「この経験がみんなの人生にとってちょっとしたスパイスになったなら嬉しいです」と言っていたのが印象的に残っています。
私の場合、スパイスどころかベースくらい大事な経験になってしまったのですが、私の今後の人生も、ここメーコックで作った日本食のように色々な人の知恵を取り込み、考え方を受け入れてミックスして、おいしいおいしい「味」が出るよう、これからも色々なことに挑戦していきたいと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!